【簡単】三角保ち合い（さんかくもちあい）をマスターする【テクニカル分析】

1、三角保ち合い（さんかくもちあい）

三角保ち合いは、トレンドラインと支持線（サポートライン）や抵抗線（レジスタンスライン）との組み合わせで分析する手法です。

トレンドラインが引けるならば、すぐにでも使える手法であり、確度の高い分析法です。

ぜひ、マスターしてください。

1-1、三角保ち合い（さんかくもちあい）とは？

三角保ち合い（さんかくもちあい）は、三角持ち合いとも表記し、トライアングルやペナントとも呼ばれます。

チャートが一定の値幅で横ばいになっているレンジ相場の状態を持ち合いといいますが、その上下の値幅がだんだん小さくなっていき、チャートが三角形になった状態を三角持ち合いといいます。

値幅が小さくなっていくことで、爆発するエネルギーを次第にため込んでいき、ラインをブレイクしたところで、上昇か下落方向に、一気に大きく動きます。

1-2、三角保ち合いが、ため込んでいるエネルギーの強弱

保合い期間が長ければ長いほど、ため込んでいるエネルギーが強く、ラインをブレイクしたところで、より大きな値動きが起こります。

三角持ち合いからのブレイクは、三角形の頂点にいたるい前に起こるケースが多いです。

1-3、三角保ち合いの３パターン

三角保ち合いには、強気、弱気、均衡3つのパターンがあります。

1-3-1、強気の三角保ち合いとは？

強気の三角保ち合い（アセンディング・トライアングル）とは、安値を上昇トレンドラインにサポートされながら、安値を切り上げていくと同時に、高値は抵抗線（レジスタンスライン）によって一定の値を越えないで、値幅を狭めていくチャート。

1-3-1-1、強気の三角保ち合いのブレイク

値幅が小さくなっていくにつれ、エネルギーをため込んでいき、抵抗線を上抜けしたところで、大きく上昇することが多いです。
逆に、安値を支えている上昇トレンドラインを下抜けると、強気の三角保ち合い終了です。

1-3-1-2、強気の三角持ち合いのトレード

抵抗線を上抜けしたタイミングでエントリーします。

1-3-2、弱気の三角保ち合い

弱気の三角保ち合い（ディセンディング・トライアングル）とは、高値を下落トレンドラインにおさえられながら、高値を切り下げていくと同時に、安値は支持線（サポートライン）によって一定の値を越えないで、値幅を狭めていくチャート。

1-3-2-1、弱気の三角保ち合いのブレイク

値幅が小さくなっていくにつれ、エネルギーをため込んでいき、支持線を下抜けしたところで、大きく下落することが多いです。
逆に、高値を支えている下落トレンドラインを上抜けると、弱気の三角保ち合い終了です。

1-3-2-2、強気の三角持ち合いのトレード

支持線を下抜けしたタイミングで空売りでエントリーします。

1-3-3、均衡している三角保ち合い

均衡している三角保ち合い(シンメトリカル・トライアングル)とは、下落トレンドラインにおさえられ、高値を切り下げていくと同時に、上昇トレンドラインに支えられ、安値が切りあがり、値幅が狭くなっていくチャートです。
均衡している三角保ち合いをブレイクするときは、上下のどちらにも大きく動く可能性があります。

1-3-3-1、均衡している三角保ち合いのブレイク

均衡している三角保ち合いをブレイクするときは、上下のどちらにも大きく動く可能性があります。

1-3-3-2、均衡している三角持ち合いのトレード

上昇トレンドラインを上抜けしたら買い、下トレンドラインを下抜けしたら売りでエントリーです。

テクニカル分析はむずかしいイメージかもしれませんが、一つ一つ見ていくと、むずかしくないですね。

極真空手の大山総裁が、

「牛を川まで連れて行くには人の役目。水を飲む飲まないは牛自身の問題だ」

と言われました。

説明を読むだけでは机上の空論、学んだことを実際のチャートに落とし込んで分析する経験を積み重ねるべきです。

そうすれば、学んだことが生きた財産になっていきます。

というわけで今回は以上になります。