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【簡単】フォーメーション分析【テクニカル分析】
一見、複雑に見えても、値動きというのは、上がるか下がるかしかないから、ローソク足も波形に置き換えることができるということを「ローソク足の見方」で解説しました。
しかし、細かい波形ばかりにとらわれていると、相場の大きな方向性を見えなくなってしまうことがあります。
「木を見て森を見ず」というやつですね。
そこで、今回はテクニカル分析でも一本一本のローソク足ではなく、少し離れた視点から値動きを見るフォーメーション分析を解説します。
簡単で、すぐに使える手法なので、よく読んで修得してください。
1、ダブルボトムとダブルトップ
1-1、ダブルボトム(毛抜き底)
ダブルボトムは、株価が大きく下落し、安値(一番底)を付けてから上昇したあと、ふたたび下落して、一番底より上の価格(二番底)で反発し、ふたたび上昇するという「W」の形の値動きです。
ローソク足の毛抜き底です。
一見すると、ダブルトップとはまったく関係ないように見えますが、ラインチャートを重ねると、
しっかり、安値が「W」になってます。
チャートには、月足(つきあし)、週足(しゅうあし)、日足(ひあし)、4時間足、60分足、30分足、15分足、5分足、1分足など、異なる時間軸のローソク足があります。
時間軸の長い足を上位足(じょういあし)といいます。
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【超簡単】ローソク足の見方【テクニカル分析入門】
今回はローソク足の見方をわかりすく解説するよ ローソク足? それより自動売買とかインジゲーターとか、 簡単お手軽アプリで稼げるものないのー? その考え方、危険だよ! えー?なんで? そういうので詐欺も ...
上位足で毛抜き底が形成されたら、下位足でダブルボトムが形成されています。
具体例をあげれば、4時間足で毛抜き底が形成されたら、15分足でダブルボトムになってるというようなことです。
ダブルボトムは、下落トレンドから上昇トレンドへのトレンド転換のサインですが、どの位置で形成されたかが重要です。
安値圏で形成されたダブルボトムならば、トレンド転換の可能性が大きいですが、高値圏ではトレンド転換の可能性が安値圏で形成されたダブルボトムよりは低くなります。
一番底のあとの高値がネックラインになりますが、ネックラインを越えるローソク足が確定してから、はじめて、ダブルボトムが形成されたといえます。
ローソク足が確定される前にエントリーしてはいけません。
底値付近で形成されたダブルボトムで、買いでエントリーできれば、大きな利益が期待できます。
2-2、ダブルトップ(毛抜き天井)
ダブルトップは、株価が大きく上昇し、高値(一番天井)を付けてから下落したあと、ふたたび上昇して、一番天井より下の価格(二番天井)で反発し、ふたたび下落するという「M」の形の値動きです。
ローソク足の毛抜き天井です。
ダブルトップとは無関係に見えますが、ラインチャートを重ねると、
高値が「M」になってます。
上位足で毛抜き天井が形成されたら、下位足でダブルトップが形成されています。
具体例をあげれば、4時間足で毛抜き天井が形成されたら、15分足でダブルトップになってるというようなことです。
ダブルトップは、上昇トレンドから下落トレンドへのトレンド転換のサインですが、どの位置で形成されたかが重要です。
高値圏で形成されたダブルトップならば、トレンド転換の可能性が大きいですが、安値圏ではトレンド転換の可能性が高値圏で形成されたダブルトップよりは低くなります。
一番天井のあとの安値がネックラインになりますが、ネックラインを越えるローソク足が確定してから、はじめて、ダブルトップが形成されたといえます。
ローソク足が確定される前にエントリーしてはいけません。
天井付近で形成されたダブルトップで、売りでエントリーできれば、大きな利益が期待できます。
2,トリプルボトムとトリプルトップ
2-1、トリプルボトム
トリプルボトムはダブルボトムのあとに、また下落して安値(三番底)で反発し、ふたたび上昇するという値動きです。
トリプルボトムは、下落トレンドから上昇トレンドへのトレンド転換のサインであり、買い場(買いのタイミング)ですが、ネックラインを越えてからエントリーすべきなのは、ダブルボトムと同様です。
2-2、トリプルトップ
トリプルトップはダブルトップのあとに、また上昇して高値(三番天井)で反発し、ふたたび下落するというチャートです。
トリプルトップは、上昇トレンドから下落トレンドへのトレンド転換のサインであり、売り場(売りのタイミング)ですが、ダブルボトムと同様に、ネックラインを越えてからエントリーすべきです。
3ヘッドアンドショルダー(三尊・逆三尊)
3-1、ヘッドアンドショルダーズトップ
ダブルトップ・ダブルボトムにくらべると、ヘッドアンドショルダーは形成されることが少ないですが、トレンド転換の確立は高いです。
トリプルトップの二番天井が、前後の高値よりも高いのが特徴です。
3つの高値と2つの安値から形成されます。
ヘッドアンドショルダーというのは、真ん中の高値を頭(ヘッド)、前後の高値を方(ショルダー)に見立てた名称です。
寺院の御本尊の左右に脇侍が配された三尊像に見立て、三尊(さんぞん)とも呼ばれます。
ネックラインを超えたところで売りサインとなります。
3-2、ヘッドアンドショルダーズボトム(逆三尊)
ヘッドアンドショルダーズボトムは、ヘッドアンドショルダーズズトップの逆になるので、逆三尊(ぎゃくさんぞん)と呼ばれます。
トリプルボトムの二番底が、前後の安値よりも安いのが特徴です。
3つの安値と2つの高値から形成されます。
ネックラインを超えたところで上昇トレンドへの転換サイン、買い場となります。
4,スパイクボトムとスパイクトップ
4-1、スパイクボトム
スパイクボトム(V字ボトム、V字型ボトム)は、急角度の下落の後、底値で鋭角に反発し、急角度で上昇することで形成されます。
値動きの激しい相場であらわれます。
買い場を見極めるのが、むずかしいです。
V字で反発しても、戻し目(一時的な反発で形成される高値)をつけて、さらに下落していくパターンもあるからです。
自信が無ければ、待ちのほうが無難です。
4-2、スパイクトップ
スパイクトップ(V字トップ、V字型トップ)は、急角度の上昇の後、天井で鋭角に反発し、急角度で下落することで形成されます。
売り場を見極めるのは、むずかしいです。
5,ラインボトムとライントップ
5-1、ラインボトム
ラインで直線的に大底を形成するチャートです。
下落して、しばらく人気がなくなり低迷していたあと、また上昇することで形成されるチャート。
草コイン(時価総額が小さく、投機性が高い仮想通貨)のチャートで、度々、形成されます。
5-2、ライントップ
ラインで直線的に天井を形成するチャートです。
ライントップは、ラインボトムよりも、形成される確率が少ないです。
6,ソーサーボトムとソーサートップ
6-1、ソーサーボトム
ラインボトムが直線的な大底を形成しているのに対して、ソーサーボトムは大底が皿(ソーサー)のように、ゆるやかなカーブを描いている特徴のあるチャートです。
ラインボトムの大底が、しばらく継続していた銘柄は取引量が少ない銘柄に形成されやすいのに対し、ソーサーボトムは取引量の比較的多い銘柄のチャートに形成されることが多いように思います。
安値圏で形成されたソーサーボトムが、ネックラインを抜けると、トレンド転換、買いサインです。
6-2、ソーサートップ
あまり、形成されることのないチャートパターンです。
高値圏で皿をひっくり返したチャートがあらわれ、ネックラインを抜けると、ソーサートップの完成。
トレンド転換、売りサインです。
まとめ
フォーメーション分析の中でも、ダブルトップ・ダブルボトムやヘッドアンドショルダー(三尊)などは、特に確度の高い分析法だと思いますが、相場に絶対はないので、複数のチャートや指標を参照して、複合的に分析しましょう。
フォーメーション分析でも、三角保ち合いについては、また改めて別の回で解説します。
あせらず、確実に収益を積み重ねていきましょう。
というわけで今回は以上になります。